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カニの種類一覧|食用16種の味・旬・相場をプロが徹底解説

カニの種類を一覧表で整理しました。ズワイ・タラバ・毛ガニなど食用の主要10種から珍しい6種まで、味・旬・相場・選び方の違いをカニのプロが解説します。

カニと一口に言っても、その種類は驚くほど多彩です。ズワイガニ、タラバガニ、毛ガニ、花咲ガニ、サワガニなど名前は聞くけれど、味や旬、値段の違いは複雑です。そんな方のために食用の主要なカニから珍しいカニまでを一覧で整理しました。創業95年の目利きの視点や実際に食べた経験を動画なども交えて分かりやすくお届けします。

カニの種類早見表

種類 味の特徴 カニ味噌 相場の目安 向いている人
本ズワイガニ 上品な甘み 11~3月 1~3万円台/杯 身も味噌も両方
紅ズワイガニ みずみずしい甘み 秋~冬 3千~1万円台/杯 コスパ重視
オオズワイガニ あっさり淡泊 春・秋 3千~1万円台/杯 手頃に楽しむ
タラバガニ 淡泊で食べ応え 春・冬 1~3万円台/肩 量を豪快に
毛ガニ 濃厚な旨み 産地で通年 5千~2万円台/杯 味噌を堪能
花咲ガニ 濃厚で独特の風味 7~9月 5千~1万円台/杯 珍しさを楽しむ
香箱ガニ・セコガニ 内子外子の珍味 11~12月 千~数千円/杯 通好みの味
ワタリガニ 上品でなめらか 春・秋~冬 千~数千円/杯 出汁や鍋に
モクズガニ 濃厚な内子 数百~千円台/杯 上海蟹好きに
アブラガニ タラバに似た食感 春・冬 5千~1万円台/肩 コスパよく量を
サワガニ パリパリ食感 春〜秋 数千円/100g 珍しさを楽しむ
丸ガニ 濃厚なカニ味噌 春~夏 3千~1万5千円台/杯 カニをシンプルに味わう
黄金ガニ みずみずしい 11~3月 5千~10万/杯 生粋のカニ好き
トゲズワイガニ しっかりした繊維 10~12月 1万~2万円台/杯 あっさり好きに
イバラガニ 淡泊で食べ応え 12~3月 4万~10万円/杯 食べ応え重視
クリガニ 濃厚なカニ味噌 3~7月 5千~1万円/杯 カニ味噌好きに
タカアシガニ 食べ応えある大きな身 12~2月 1万~5万円/杯 口いっぱい頬張りたい方へ
※相場は目安です。サイズ・状態(活・ボイル・冷凍)・時期・産地によって大きく変動します。

3分で理解するカニの分類

食用として流通する種類は非常に少ない

カニの仲間は、日本近海だけでも1,000種以上いるとされます。文献によって数え方は異なりますが世界では数千種にのぼると言われます。ただしそのほとんどは食用ではなく、私たちが食卓で口にするのは十数種ほどです。

カニ類とヤドカリ類に大別!タラバはカニじゃない

生物学の分類では、カニは大きく2つに分かれます。ひとつはズワイガニや毛ガニが属する「カニ類(短尾類)」、もうひとつはタラバガニや花咲ガニが属する「ヤドカリ類(異尾類)」です。タラバや花咲はヤドカリに近い仲間のため、見える脚の本数が少ないです。

日本の4大カニとブランドガニ

日本で食用として特に人気の高いカニが、ズワイガニ・タラバガニ・毛ガニ・花咲ガニの4種類。毎年、漁の解禁でニュースとなる高級カニである「松葉ガニ」や「越前ガニ」は種類名ではなく、本ズワイガニのオスに産地ごとのブランド名がついたものです。「香箱ガニ」も同様にブランド名で、本ズワイガニのメスに該当します。
日本の4大カニとブランドガニ

主要な食用カニ10種

本ズワイガニ

本ズワイガニ表
カニの王道といえば、本ズワイガニです。きめ細やかで上品な甘みの身と濃厚なカニ味噌の両方を味わえるのが最大の魅力です。ボイル、しゃぶしゃぶ、刺身、焼きなどどんな食べ方でも美味しくいただけます。資源保護のため漁をして良い時期やサイズは厳しく制限されています。
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紅ズワイガニ

紅ズワイガニ画像紅ズワイガニ表
茹でる前から鮮やかな紅色をまとう深海生まれのカニが紅ズワイガニです。安価で鮮度劣化が早いため、加工されることが多い品種ですが、本ズワイに比べて水分が多くみずみずしい身が持ち味です。一方でカニ味噌はそこまで量は多くありません。兵庫の香住ガニ、富山の高志の紅ガニなどブランドも生まれています。
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オオズワイガニ

オオズワイガニ表
2020年頃から北海道の噴火湾で急激に水揚げが増えています。名前に「オオ」とつきますが大きさは500〜800g程度が主流で1kgオーバーも漁獲される本ズワイカニに比べると少し小さいです。比較的価格も手頃ですが、あっさりとした蟹身とカニ味噌も十分にあり、身と味噌をコスパよく楽しめます。
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タラバガニ

タラバガニ画像タラバガニ表
「カニの王様」と呼ばれる、圧倒的な存在感。太い脚にぎっしり詰まった身は、豪快な食べ応えが魅力です。味わいはあっさりめでクセが少なく、焼きガニや鍋で真価を発揮します。一方、生物学上はヤドカリの仲間で、カニ味噌は食用に向きません。お祝いの席や、大人数で囲む食卓の主役にふさわしい一杯です。
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毛ガニ

毛ガニ画像毛ガニ表
名前のとおり、全身に短い毛をまとった北海道の代表格。サイズは小ぶりで身の量は控えめですが、その甘みは格別です。最大の魅力は、濃厚なカニ味噌。カニの中でも随一と評されます。ボイルはもちろん、甲羅に日本酒を注ぐ「甲羅酒」も通の楽しみ。「とにかくカニ味噌を堪能したい」という方に、迷わずおすすめします。
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花咲ガニ

花咲ガニ画像花咲ガニ表
夏にしか味わえない、幻のカニ。ゴツゴツとした殻の中に、筋肉質でプリプリの身が詰まっています。独特の甘い香りと濃厚なカニ味噌は、一度ハマると忘れられません。漁場も漁期も限られ、味わえる期間はごくわずか。産地・根室では、殻ごと煮込む「鉄砲汁」が名物です。
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香箱ガニ・セコガニ

香箱ガニ・セコガニ画像香箱ガニ・セコガニ表
実はこのカニ、本ズワイガニのメスです。産地で呼び名が変わり、石川では「香箱ガニ」、山陰では「セコガニ」と呼ばれます。小ぶりな体に、オレンジ色の内子と外子がぎっしり。この卵の濃厚な味わいこそ、通が待ちわびる冬の珍味です。漁期はわずか2か月ほど。季節を逃さず味わいたい一杯です。
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ワタリガニ(ガザミ)

ワタリガニ(ガザミ)画像ワタリガニ(ガザミ)表
一番後ろの脚がヒレ状で、海を泳いで「渡る」ことが名前の由来。古くから親しまれ、なめらかで上品な身が魅力です。オスとメスで旬がずれ、メスは秋から冬に内子が充実します。茹でて食べるほか、味噌汁やパスタの出汁にも重宝されます。身近な海でとれる、実力派の食用ガニです。

モクズガニ

モクズガニ画像モクズガニ表
ハサミに生えたふさふさの毛が特徴の川のカニ。中国で珍重される上海蟹の仲間です。秋になるとメスの内子が充実し、濃厚な味わいに。蒸してそのまま、あるいは味噌汁でその旨みを楽しみます。※川や汽水域のカニは寄生虫に注意が必要です。必ずしっかり加熱してください。
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アブラガニ

アブラガニ画像アブラガニ画像
タラバガニと見分けがつきにくい、そっくりなカニ。見分けの決め手は、甲羅中央のトゲの数。タラバは6本、アブラは4本です。味わいもタラバに近く、豪快な食べ応えを手頃な価格で楽しめます。過去にはタラバと混同されて売られたこともありました。産地を訪れる私たちは、この一本のトゲまで確かめて仕入れています。
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本ズワイガニの高級ブランド(松葉ガニや越前ガニ)

松葉ガニ、越前ガニ、加能ガニなど毎年11月上旬に漁の解禁がニュースとなるこれらのカニは、生物学的にはすべて同じ本ズワイガニのオスです。水揚げされた漁港や産地ごとに厳しい選別の基準(大きさ・重さ・形・身の詰まりなど)があり、その基準をクリアした個体だけがそのブランド名と証明するタグが付与されます。

産地別のブランド名

産地で変わる、ズワイガニのブランド名
鳥取なら松葉ガニなど、福井なら越前ガニ、京都なら間人ガニや舞鶴ガニ、石川なら加能ガニなどがよく知られます。これらのブランドガニは初競りで1杯500万円もの値が付き(2019年の松葉ガニ、鳥取賀露港にて)ギネス世界記録にも認定されたりしています。
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ちょっと珍しいカニ・身近なカニ6種

タカアシガニ

脚を広げると3mを超える、世界最大のカニです。深海にすむ生きた化石とも言われており静岡県の駿河湾などで水揚げされます。見た目のインパクトとは裏腹に、身は上品な甘みを持ちます。
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アサヒガニ

鮮やかな朝日色の甲羅を持つ、前歩きする珍しいカニ。南の海でとれ、流通量は多くありません。見た目に反して、濃厚で上品な旨みが楽しめます。
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イバラガニ

全身のトゲが名前の由来のタラバガニに近い深海のカニです。海外ではゴールデンキングクラブと呼ばれ親しまれています。タラバに似た食べ応えが魅力です。
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クリガニ

毛ガニにそっくりな、青森の隠れた名物。ひと回り小さいぶん手頃で、濃厚なカニ味噌が楽しめます。地元では春の風物詩として親しまれています。
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モクズガニ・上海ガニ

中国で秋の味覚として珍重される、濃厚な内子が名物のカニ。日本にすむモクズガニは、この上海蟹の近い仲間にあたります。独特の濃厚な旨みにファンが多いカニです。
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サワガニ

日本の清流にすむ、手のひらサイズの小さなカニ。唐揚げにすると殻ごと香ばしく味わえます。

目的別でのカニの種類の選び方

カニ味噌を存分に味わいたいなら

濃厚なカニ味噌が目当てなら、毛ガニかズワイガニ、ワタリガニ、モクズガニなどがおすすめです。
毛ガニの商品一覧 >

身をたっぷり、豪快に食べたいなら

食べ応え重視なら、タラバガニか本ズワイガニ、または一般に流通しにくいですがタカアシガニです。太い脚にぎっしり詰まった身を、心ゆくまで楽しめます。

タラバガニ

タラバガニの商品一覧 >

身も味噌も、両方欲張りたいなら

バランスで選ぶなら、紅ズワイガニを除くズワイガニ系(本ズワイカニ、オオズワイガニなど)が王道。上品な甘みの身と濃厚な味噌を、一杯で味わえます。
ズワイガニ >

贈り物・特別な日のごちそうなら

大切な席には、松葉ガニや越前ガニといったブランドガニが鉄板です。産地証明タグは確かな品質の証になります。
本ズワイガニ >

手頃に、たくさん楽しみたいなら

コスパ重視なら、オオズワイガニか紅ズワイガニ、アブラガニ。価格を抑えつつ、満足感はしっかり得られます。
紅ズワイガニの商品一覧 >

珍しさ・話題性で選ぶなら

夏限定で日本では根室でしか水揚げされない花咲ガニや珍味内子外子を食せる香箱ガニを。季節感と希少さが、特別な時間を演出します。
花咲ガニの商品一覧 > 香箱ガニ・セコガニの商品一覧 >

季節別の旬のカニの種類

春が旬のカニ

3月中旬までなら松葉ガニや越前ガニが漁期です。それ以降は北海道のオホーツク海で流氷明けに水揚げされる毛ガニやタラバガニのオスとメスが旬になります。
春が旬のカニ一覧 >

夏が旬のカニ

北海道産のカニがメインの時期です。根室の夏の風物詩花咲ガニや噴火湾で穫れる毛ガニやオオズワイガニなどが美味しいです。

夏が旬のカニ

夏が旬のカニ一覧 >

秋が旬のカニ

9月以降なら紅ズワイガニの水揚げが始まります。モクズガニなどもこの時期が美味しいです。
秋が旬のカニ一覧 >

冬が旬のカニ

どのカニも美味しい時期ですが、11~3月は日本海で水揚げされる松葉ガニや越前ガニ、11~12月は香箱ガニやセコガニが水揚げされる唯一の時期です。
冬が旬のカニ一覧 >

カニの種類×値段の相場観

値段を左右する4つの要素

同じ種類でも下記の4要素によって価格は大きく変わります。
値段を左右する4つの要素

予算から選ぶ

ご予算が決まっている方は、価格帯から探すのが近道です。
〜2万円以内でおすすめのカニ >2〜3万円でおすすめのカニ >3〜5万円でおすすめのカニ >5〜10万円でおすすめのカニ >10万円以上のカニ >

よくあるご質問

Q

一番美味しいカニの種類は?

+

A

一番は好みによって変わります。上品な甘みなら本ズワイ、濃厚な味噌なら毛ガニ、豪快な食べ応えならタラバ。何を重視するかで答えが決まります。

Q

タラバガニはカニではないって本当?

+

A

生物学の分類では、タラバガニはヤドカリの仲間です。花咲ガニも同じ仲間にあたります。ただし味わいは立派なカニ。分類上の話として知っておくと面白いでしょう。

Q

食べられない危険なカニはいますか?

+

A

磯にすむスベスベマンジュウガニなど、強い毒を持つカニがいます。この毒は加熱しても消えません。見慣れないカニは食べないでください。

Q

ズワイガニとタラバガニ、どちらを選べばいい?

+

A

味噌も身も楽しみたいならズワイ、量と食べ応えならタラバがおすすめです。

Q

カニの旬はいつですか?

+

A

多くのカニは冬が旬です。ただし花咲ガニは夏、毛ガニは産地により通年と、種類で異なります。

Q

スーパーのカニと通販のカニは何が違う?

+

A

大きな違いは鮮度と選別です。産地に隣接する店なら、水揚げから短時間で発送できます。松菱では目利きが選んだカニを、鮮度を保ってお届けしています。