
【保存版】毛ガニとは?旬の時期や値段、美味しい食べ方もあわせて紹介

更新日:2025年01月27日
「毛ガニってどんなカニ?」や「毛ガニの美味しい食べ方が知りたい」とお悩みの方もいるでしょう。そこで今回は、毛ガニの旬の時期や値段、美味しい食べ方を紹介します。おすすめのカニ通販サイトもあわせて紹介するので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
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1.
毛ガニとは -
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毛ガニの種類は2つ -
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他のカニとの違い -
2.
毛ガニの産地 -
3.
毛ガニの旬の時期 -
4.
毛ガニの値段相場 -
5.
毛ガニのさばき方・ゆで方 -
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毛ガニのさばき方 -
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毛ガニのゆで方 -
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【補足】毛ガニには「冷凍」と「活」がある! -
6.
毛ガニの美味しい食べ方!おすすめレシピ3つ -
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毛ガニのしゃぶしゃぶ -
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毛ガニの甲羅盛り -
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毛ガニの味噌汁 -
7.
毛ガニのおすすめの通販サイト5選 -
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かに総本店 松菱 -
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豊洲市場ドットコム -
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かに本舗 -
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北海道網走水産 -
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かにまみれ -
8.
まとめ
毛ガニとは

毛ガニとは、エビ目カニ下目クリガニ科のカニです。別名「オオクリガニ」ともいい、全身に短い毛が生えているのが最大の特徴です。
オスとメスで甲羅の形が異なり、オスの甲羅は縦長で楕円形、メスの甲羅はオスよりも幅が広く円形をしています。
生息地としては、日本海全域と宮城県から北の太平洋側に分布しており、水深150mより浅く水温15度以下の砂地や砂泥の場所に生息しています。
毛ガニの種類は2つ

毛ガニには、「若ガニ」と「堅ガニ」の2つの種類があります。若ガニは脱皮直後のカニ、堅ガニは脱皮直前のカニです。
若ガニは、値段が安いですが、身がやせて味噌も水っぽくなっています。しかし、「身が柔らかくて美味しい」とあえて若ガニを選ぶ方もいます。一方、堅ガニは脱皮のために栄養を身にたっぷり蓄えているため、ずっしりして味噌もコクが増しているのが特徴です。
堅カニは、高級品として扱われており、贈答用の毛ガニも堅カニが選ばれています。カニ通販でも、流通しているのはほとんど堅カニで、若カニは現地で消費されるケースが多いです。
ぎっしり詰まった身やカニミソを楽しみたい場合は「堅カニ」を、気軽にカニのおいしさを楽しみたい場合や、カニの身を取り出してサラダや味噌汁にしたい場合は「若カニ」を選ぶと良いでしょう。
他のカニとの違い

毛ガニは他のカニと違い、全身に短い毛が生えており、ズワイガニやタラバガニと比べると足が短く、体全体がずんぐりとしています。

また、毛ガニのカニ味噌は、他のカニよりも濃厚でコクがあり、量もたっぷりと詰まっているため、カニ味噌をじっくり味わいたい方は毛ガニがおすすめです。
このほか、カニの旬は冬が多いですが、毛ガニは一年中漁獲されている点も、他のカニとの大きな違いです。
毛ガニの産地

毛ガニの主な産地は北海道ですが、岩手県や宮城県、石川県などでも獲れます。
石川県の毛ガニは、専門漁ではなく底引網漁で獲れたものだけが流通しているので、知名度は低めですが、味は美味しいと評判です。
カニの通販サイトでは、北海道産もしくは岩手産の毛ガニが多いため、石川県産の毛ガ二を食べたい場合は現地に行くのがおすすめです。
毛ガニの旬の時期
毛ガニは一年中漁獲されていますが、旬の時期は産地によって異なります。
産地 | 旬の時期 |
---|---|
北海道:十勝・釧路・網走・日高・釧路、白糠、根室沿岸 | 10月~3月 |
北海道:網走・日高、紋別、斜里 | 4月~6月 |
北海道:噴火湾(長万部、白老、虎杖浜) | 7月~9月 |
岩手県・宮城県 | 2月〜4月 |
石川県 | 7月・8月 |
特に現地で毛ガニを食べたいと考えている方は、上記の表を参考に足を運んでみてください!
毛ガニの値段相場
毛ガニの値段は、カニの重さによって変わります。通販サイトでは、300g程度、500gまで、500g以上の3段階に分かれているところが多いです。
重量 | 値段(1杯) |
---|---|
〜300g程度 | 2,000円〜 |
300〜500g | 4,500〜5,000円 |
500g以上 | 5,000〜10,000円 |
300g程度の毛ガニは、安ければ2000円程度で購入できるケースもあります。しかし、小さなサイズの毛ガニは、身もあまり入っておらず、カニ味噌の量も少ないものが多いので、おすすめできません。
500g前後の毛ガニは、1匹4500~5000円で、2~3匹セットで販売されるケースが多いです。値段相場としては、ズワイガニとほぼ同じ程度かやや安めで販売されています。
500gを超える毛ガニは、5000円~1万円が相場です。2杯セット1万5000円前後の商品が中心価格帯となっています。ただし、「家庭用」の毛ガニの場合、もう少し安く販売されているところもあります。
現在、毛ガニは漁獲高が減少傾向にあり、値段もそれにともなって上がっています。そのため、毛ガニを安く味わいたい方は、毛ガニと見た目も味もそっくりな「クリガニ」がおすすめです。
毛ガニのさばき方・ゆで方
続いて、毛ガニのさばき方とゆで方は以下について解説します。
毛ガニのさばき方

毛ガニのさばき方は、以下の通りです。
【毛ガニのさばき方:胴の部分】
- 毛ガニをひっくり返して足を胴の付け根から切り離す
- 毛ガニの胴体にある三角形の部分(ふんどし)に親指をいれて取り外す
- ふんどしを取り外した部分に親指を入れて甲羅を外す
- 胴の部分に残ったカニミソを甲羅に移す
- 胴の部分に残った足の付け根に残ったカニの身をフォークのようなものでほじって出す
なお、胴に残ったひらひらした部分は、魚の「えら」に当たる部分なので食べられません。カニ味噌を取るのに邪魔な場合は、キッチンバサミで取り除いてください。
【毛ガニのさばき方:足の部分】
- 毛ガニの足を関節の部分で2等分する
- 足の毛が少ない部分2か所にキッチンバサミを入れて切れ込みを入れる
- 足の殻をはがす
毛ガニの足に2か所に切れ込みをいれるとキレイにはがれます。細い部分の足は無理に身をほじろうとせず、鍋に入れてだしを取ってもいいでしょう。
毛ガニをスムーズにさばくためには、しっかりと解凍しておくことが大切です。ボイル冷凍ガニは、冷蔵庫で半日から一日かけて解凍しましょう。
目安としては、三角の部分に指がスムーズに入らない場合は解凍時間不足なので、参考にしてみてください!
▼カニのさばき方はこちら

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毛ガニのゆで方

毛ガニのゆで方は、以下の通りです。
- カニがすっぽり入る深い鍋を用意する
- お湯が沸いたら塩を入れて塩分濃度2%程度の塩水にする(水1Lに対し塩20gが目安)
- カニミソが落ちないようにカニの甲羅を下にしてお湯に入れる
- 小さめのカニで16~18分程度・大きめのカニで20分程度ゆでる
- ゆであがったカニは氷水で5分ほどしめる
なお、生冷凍の毛ガニは、冷蔵庫で12~24時間かけて自然解凍したうえでゆででください。
生きている毛ガニの場合は、いきなり熱湯に入れると暴れる恐れがあるので、真水に5分程度つけておくのがおすすめです。
電子レンジでの解凍は、カニの細胞が壊れて旨味が溶け出したり、身がパサパサになったりするのでおすすめできません。時間はかかりますが、冷蔵庫でゆっくりと解凍するのがポイントです。
▼カニのゆで方はこちら

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【補足】毛ガニには「冷凍」と「活」がある!

毛ガニを通販で購入する場合は「冷凍」と「活」の2種類があります。さらに、冷凍は、「ボイル冷凍」と「生冷凍」の2種類があり、ボイル冷凍は塩ゆでしたカニを冷凍したもの、生冷凍は生のカニを冷凍したものを指します。
ボイル冷凍の毛ガニは、解凍すればそのまま食べられます。生冷凍の毛ガニは、焼きガニやカニ鍋がおすすめです。生冷凍は、調理の手間がかかりますが、旨みは生冷凍の方が勝っています。
「活」の毛ガニは、生きているカニが届きます。生の毛ガニは、新鮮さが大きな魅力ですが、長持ちしません。カニの食べ方や食べる時期に合わせて、冷凍のカニか活のカニかを選びましょう。
毛ガニの美味しい食べ方!おすすめレシピ3つ
毛ガニは、塩ゆでしただけでも十分美味しく食べられます。しかし、「2杯毛ガニがあるので、1杯は塩ゆで、もう1杯は別の方法で食べたい」といった場合もあるでしょう。
ここでは、毛ガニを美味しく食べるレシピとして「しゃぶしゃぶ」「甲羅盛り」「味噌汁」の3種類のレシピを紹介します。
毛ガニの美味しい食べ方を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください!
毛ガニのしゃぶしゃぶ
カニのしゃぶしゃぶは、半生のカニを美味しく食べる料理法です。
毛ガニのしゃぶしゃぶにおすすめなのは、「生冷凍」と「活」の毛ガニです。「ボイル冷凍」のものは、しっかりと火が通っているのでしゃぶしゃぶには向いていません。
作り方は以下の通りです。
- 土鍋に昆布を入れてだしをとる
- 鍋が沸騰したら、カニをしゃぶしゃぶして半生になったら食べる
- カニを食べたら、白菜や長ネギなどの野菜やきのこを入れて食べる
- 残った汁にご飯を入れて雑炊にする
毛ガニのしゃぶしゃぶのだしは、淡白な昆布がおすすめです。市販のカニ鍋の素などを使う場合は、カニの味を邪魔しないようにやや薄めにするといいでしょう。
毛ガニの甲羅盛り
毛ガニの甲羅盛りは、毛ガニの身とカニ味噌を甲羅に盛って食べる方法です。
毛ガニは、さばきながら食べるのも楽しいですが、ゆっくり会話を楽しみながらカニを味わいたい場合や、カニをさばく力がない高齢者や小さいお子様とカニを食べたい場合は甲羅盛りがおすすめです。
毛ガニの甲羅盛りに明確なルールはありません。カニの甲羅にカニミソを敷き、そのうえに細かくほぐしたカニの身を置き、一番上にカニの足から取り出したきれいな身をおきます。
その上にカニミソをかけてもいいですし、カニの足身は三杯酢や醤油で食べ、次にカニミソとほぐした身を混ぜて食べてもいいでしょう。
毛ガニの味噌汁
毛ガニの味噌汁は、カニの旨みを丸ごと味わえる調理方法です。
「少し小さめの毛ガニが手に入ったけど、身をほじるのが面倒」という時におすすめです。
作り方は以下の通りです。
- 毛ガニをボイルする。もしくはボイルした毛ガニを解凍する
- カニを食べやすいようにさばく(※さばき方参照)
- 昆布で出汁を取り、ねぎを入れてゆでる
- 毛ガニを10分ほどゆでる
- 火を止めてミソを溶く
カニの身とカニ味噌の両方を入れると、より美味しくなるのでおすすめです。
また、カニを食べた後のカラで出汁をとって味噌汁を作る方法もあります。この場合は、カニのカラを洗い、30分ほど煮てから出汁をとりましょう。
毛ガニのおすすめの通販サイト5選
美味しい毛ガニを味わいたいなら、通販サイトの利用がおすすめです。
毛ガニを扱っている通販サイトはたくさんあるので、「どのサイトを選べばいいか迷う」といった方も多いでしょう。
ここでは、美味しい毛ガニが購入できるおすすめの通販サイトを5つ紹介します。毛ガニを通販で購入したい方はぜひ参考にしてみてください!
かに総本店 松菱

かに総本店 松菱は、最高鮮度の高級カニのみを販売している通販サイトです。水揚げ後6時間以内に発送されるため、自宅で手軽に新鮮なカニを楽しめます。
サイト内では、専門スタッフに、カニの選び方やおすすめのカニの食べ方まで、カニに関することなら何でも相談ができます。
初めて通販でカニを購入する方におすすめなので、ぜひチェックしてみてください!
豊洲市場ドットコム

豊洲市場ドットコムは、世界中から海産物が集まる豊洲市場が運営している通販サイトです。豊洲市場直送で新鮮な毛ガニを購入できるのが大きな魅力です。
毛ガニは、600g~1㎏の特上品の取り扱いもあり、贈答用にはぴったりです。
支払いには「Amazonペイ」が利用できるので、Amazonのアカウントを持っていれば、登録の手間なく毛ガニが購入できます。
かに本舗

かに本舗は、毛ガニだけでなく、ズワイガニやタラバガニなど、多くの種類を取り扱っているカニ通販のサイトです。
毛ガニは、4〜5杯がセットになった商品が販売されており、大量のカニをリーズナブルに購入したい方におすすめです。
ただし、毛ガニの取り扱いは決して多くはないので、「1~2杯で十分」という方や「1杯あたり500g以上の大物がほしい」という方は、他の通販サイトもあわせてチェックするのがおすすめです。
北海道網走水産

北海道網走水産は、「オホーツクの海の幸を全国の食卓に」をキャッチフレーズに、約300種類もの食品を取り扱っている大手通販サイトです。
網走は、毛ガニの漁獲高が多く、毎年5月に開催される「あばしり祭り」では、毛ガニを料理する屋台が出るなどしています。
取り扱っている毛ガニは、ボイルした製品のみです。解凍すれば、そのまま旨みたっぷりのカニが味わえます。
毛ガニ以外では、ズワイガニやタラバガニなども扱っているので、ぜひ一度ご覧ください!
かにまみれ

かにまみれは、海明け毛ガニ(流氷明け毛ガニ)を取り扱っているカニの通販サイトです。
身が詰まった堅カニだけを取り扱っており、リピーターも多いです。
カニは、2杯セットが主流商品で、急速冷凍した製品を扱っています。のしにも対応しており、家庭用だけでなく贈答用としても利用できる製品が購入できるサイトです。
毛ガニ以外にも、ボイルしたタラバガニやズワイガニなども扱っているので、気になる方はチェックしてみてください!
まとめ
この記事では、毛ガニの特徴や旬の時期、美味しい食べ方を紹介しました。
毛ガニは、タラバガニやズワイガニと比べると、やや地味に見えるカニですが、一年を通して漁獲されており、カニ味噌好きにはたまらないカニです。
毛ガニを通販で購入予定の方は、ぜひ今回ご紹介した通販サイトを参考にしてみてくださいね!

著者:かに総本店松菱 仕入れ担当
当ECショップで仕入れを担当しております。海の幸であるカニの専門家として、皆様が安心してカニを購入できるよう精一杯サポートしていきます。 仕入れの際は、品質と鮮度を最優先に考え、非常に厳しい仕入れ基準を設けています。サイズや身入りが特に優れたカニのみを厳選し、皆様の食卓に最高の一品をお届けできるよう努めています。