毛ガニの値段・価格相場は?サイズ別や年次推移、他のカニとの比較

濃厚なカニ味噌と甘い身で人気の毛ガニ。価格はサイズ・身入り(堅ガニか若ガニか)・産地・時期で大きく変わります。高級カニ専門店の最新の実売と市場データに基づき、相場と選び方を整理します。

毛ガニのサイズ別値段相場

状態(冷凍 or 活き or ボイル)や個体(脱皮前 or 後)、産地などによって大きく変動しますが、平均目安としては以下がサイズ別の価格相場です。大きな個体は希少性が増すため、グラム単価があがる傾向にあります。
サイズ 価格 人数目安
500g程 1〜1.5万円 1〜2名
800g程 1.5〜2万円 1.5〜2名
1kg程 2.5万円超 2〜2.5名
一方で、後述する要素によって大きく品質が変わるため、その分価格も変化します。

若ガニか堅ガニか

若ガニとは脱皮直後で殻が柔らかく、身入りも少ない状態を指します。別名で「水ガニ」とも呼ばれます。食用としての品質は悪いため安価で取引されます。普段の食事または鍋や雑炊等の加工前提の用途でおすすめです。
一方で、堅ガニとは脱皮から時間が経っており、殻が硬く、身入りも良い状態です。お祝いや年末年始の食事会、贈答向けにおすすめで、価格も若ガニの1.5〜2倍超ほどになる場合もあります。
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状態・鮮度

毛ガニは一般的に「姿(まるごと)」の状態で販売されており、他のカニのようにカット済みの肩脚や脚のみ、ポーションなどでの販売は少ないです。そのため、「冷凍か非冷凍か」と「生かボイル済みか」で概ね販売されている状態が決まります。
  • 活き:保管ができず鮮度管理が難しいため、最も高価格になりやすいです。ただ、他に比べ圧倒的に鮮度が良いため「カニ刺し」などで召し上がれることが多いです。また味もカニの本物の美味しさを楽しめるでしょう。
  • 非冷凍のボイル:鮮度の良いカニをボイルし、非冷凍で届けてくれる場合も高価になる傾向。ただし、鮮度が落ちたカニをボイルにして発送する店もあるため、注意が必要です。
  • 非冷凍の生:要加熱の場合が多いため、刺身や生食希望の場合は活きがおすすめです。
  • 冷凍のボイルと生:輸入品や冷凍前提で船上冷凍で保存されることが多いです。近年は冷凍技術も上がり美味しさも維持されますが、解凍時に旨味成分が多少なりとも流れ出てしまいます。一方で、保存ができ好きなタイミングで食べられる利便性もあります。

長谷川

カニ松菱では、「活き」か「活〆ボイル ※刺身で食べられる鮮度をボイル」の毛ガニのみを取り扱い。 カニってこんなに甘いのかと感じていただけると思います。是非鮮度を極めた本物の美味しさを体験してみてください。

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産地、ブランド

オホーツク海沿岸(枝幸・稚内・網走ほか)

3〜5月頃に穫れる「流氷明け毛ガニ」として、高い知名度を誇っています。枝幸は資源管理と品質で高評価のブランドで、相場はやや高めになります。

道東(根室・釧路ほか)

秋から冬にかけて流通します。サイズや価格は幅広く、

道南(噴火湾)

夏(6〜8月)が主な流通期です。噴火湾は山に囲まれ、山から流れ出る栄養により夏場でも美味しい毛ガニが水揚げされます。
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時期

年末年始やお歳暮の時期である、12月が最も価格が上がります(最安月の1.2〜2倍超も)。1月以降は徐々に下落し、夏場が最も安価に。10月以降に再度価格が徐々に上昇していきます。
カニ全般に言えますが、冬は味や食感も身も引き締まり美味しい時期です。ただし、毛ガニは春や夏でも美味しいカニが穫れるのが特徴でしょうか。
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他のカニとの比較

ズワイガニ

松葉ガニや越前ガニなど超高級ブランドズワイガニは、毎年11月から翌年3月のみ流通します。そのため、その時期のズワイガニは他の時期と比べ2〜4倍近く価格があがります。
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タラバガニ

国内流通の90%近くが輸入のため、比較的価格は安定しています。ただ、毛ガニやズワイガニ同様に年末年始に需要が高まるため、その時期は2倍以上高騰する場合もあります。
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美味しい毛ガニをお得に買うコツ

美味しさも重視するなら「堅ガニ」の「活き」や「非冷凍ボイル」がおすすめ。市場や産地から直送であれば中間取引が少ないので品質も高い割に安価な毛ガニも楽しむことができると思います。
カニ総本店松菱では、水揚げ後6時間以内発送の朝採れなど鮮度を極めた本物の美味しさを追求。かに刺しでも召し上がれる最高級毛ガニをお召し上がりいただけます。
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