松葉ガニとは?特徴や旬の時期、相場を徹底解説!越前ガニとの違いや通販での選び方も

冬の高級食材として有名な「松葉ガニ」。

多くの方が一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

しかし、松葉ガニの美味しさの秘訣や他のカニとの違いを詳しく知っている人はあまり多くはありません。

 

こちらの記事では、松葉ガニの生息地域や旬のシーズン、値段相場などの基本から、通販で失敗しないための選び方まで詳しくご紹介していきます。

越前ガニや間人ガニといった他の有名なカニの比較もありますので、気になる方はぜひ最後までご覧ください。

そもそも松葉ガニが属するズワイガニとは?についてはこちらの記事も合わせてご覧ください。

2024年12月05日更新

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松葉ガニとは?

日本では馴染みのある「松葉ガニ」

しかし、松葉ガニについて詳しく知っている人は意外と少ないものです。

ここでは、松葉ガニの水揚げ地域や相場まで詳しく解説します。

3分でわかる!松葉ガニ解説動画

松葉ガニの定義と由来

「松葉ガニ」とは、山陰地方で水揚げされた本ズワイガニの雄の呼び名です。

生物学分類では、「クモガニ科」の「ズワイガニ属」に属する「ズワイガニ種」のカニに属します。

 

鳥取県の賀露港や境港、網代港、島根県の隠岐諸島近海が有名な産地です。

産地によって次のようにブランド名がつけられています。

  • とっとり松葉がに(鳥取県)
  • 隠岐松葉ガニ(島根県)
  • 浜坂産松葉がに(兵庫県)
  • 香住港まつばがに(兵庫県)

 

「松葉ガニ」という呼称の由来について、はっきりとしたものはわかっていません。

しかし、以下の3つの諸説が有力であるとされています。

  1. 刺身を冷水につけると身が松葉のように広がるから
  2. 昔、漁師が茹でる際に燃料として松の葉を集めて燃やしたから
  3. しなやかに伸びた細長い脚が松の葉を連想させるから

松葉ガニの収穫時期と旬の時期

松葉ガニのシーズン

松葉ガニの流通時期は11月〜3月です。

その中でも最も美味しく食べられるのは、11月〜翌年2月までと言われています。

2024年の漁解禁日は?

松葉ガニの漁期は、毎年11月6日〜翌年3月20日までと定められています。

資源保護のため、この期間以外の時期に漁を行うことは禁止されています。

鳥取県松葉がにPR推進協議会では、毎年11月第4土曜日を「松葉がにの日」と制定しており、産地の鳥取市や岩美町の漁港は多くのイベントで賑わっています。

松葉ガニなどの解禁日については以下で更に詳しく解説しているので合わせてご覧ください。

一方、ズワイガニのメスである「セコガニ」(別名:セイコガニ、香箱ガニ、親ガニなど)の漁期はさらに短く、毎年11月6日から12月31日までと定められています。

松葉ガニの相場

松葉ガニの値段相場は1杯あたり10,000〜30,000円前後が一般的です。

600g程度の小さめサイズで10,000〜15,000円、700〜800g程度の中サイズで20,000円前後、900g超えの特大サイズで30,000円前後が目安です。

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松葉ガニの最高級ブランド「五輝星」

松葉ガニの中から更に厳しい基準をクリアした最高級ブランドが「五輝星(いつきぼし)」です。「①甲幅13.5cm以上 ②重さ1.2kg以上 ③全ての脚が揃っている ④鮮やかな色合い ⑤身が詰まっていること」この5つの基準に基づき厳しく選別されます。

この五輝星は鳥取漁港の2018年の初競りで1匹200万円の卸価格でギネス記録に登録され、更に翌年2019年では500万円で記録を更新しています。

高級料亭でも滅多にお目にお目にかかれない高価な食材ですが、国内でも最高レベルの高級食材を一度楽しんでみてはいかがでしょうか。

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松葉ガニとズワイガニの違い

松葉ガニは本ズワイガニの雄の呼称であることは説明しましたが、特別な名称がつけられ、一般的に区別されているのにはいくつかの理由があります。

ここでは、松葉ガニと本ズワイガニの違いについてご説明します。

生息地・産地の違い

本ズワイガニ自体は、日本海全般やオホーツク海、カナダなど幅広い地域で水揚げされています。

しかし、松葉ガニと呼ぶことができるのは、その中でも日本海の丹後半島から島根県沖の日本海に生息する本ズワイガニのみです。

この地域は、日本海の中でも特にカニの生育に適した環境で、高品質で美味しいカニが穫れるとされています。

松葉ガニの産地については以下記事でより詳しく解説しています。

流通期間の違い

松葉ガニの漁期は毎年11月6日〜翌年3月20日までと定められています。

したがって、基本的にこの期間外では販売されません。

 

漁期以外の時期に販売されている本ズワイガニは、大半がカナダ産や北海道産のものです。

一部、水揚げ後に水槽で泳がせて漁期終了後に販売される松葉ガニもあります。

 

しかし、もっとも美味しく食べられる旬のシーズンはいずれも11月〜翌年2月です。

鮮度や味わいの違い

松葉ガニと本ズワイガニは、加工状態が異なる点も重要です。

基本的にカナダ産や北海道産の本ズワイガニは「冷凍」された状態で販売されますが、松葉ガニは「活き」の状態で販売されることが多いです。

 

活き松葉ガニは鮮度が抜群に高く、本来の甘味やしっかりと詰まった身、臭みの少ないカニ味噌を楽しむことができます。

 

一方、冷凍された本ズワイガニの中には、冷凍と解凍が何度も繰り返されているものもあり、鮮度が落ちてしまっていることも珍しくありません。

 

また、ブランドタグのついた松葉ガニは、形や大きさ、身入りなど厳しい選別を受けたものであり、通常の本ズワイガニに比べて見た目も味わいも格段に優れています。

価格の違い

ブランドタグのついた松葉ガニは、通常1杯10,000〜30,000円前後で販売されています。

しかし、基準を満たさなかったタグなしの松葉ガニや他エリアで水揚げされた本ズワイガニは1杯10,000円を切ることもあり、お得に購入できます。

 

タグなしの松葉ガニでも十分美味しく食べられますが、ブランド証明がないので信頼できる販売店で購入しましょう。

口コミを参考にするのも重要です。

調理法や食べ方の違い

松葉ガニは活きの状態で販売されることが多いため、まずは刺身でカニ本来の味わいを楽しみましょう。

ポン酢や市販のカニ酢につけて食べると上品な甘みと旨味を楽しむことができます。

また、濃厚で臭みのないカニ味噌につけるのもおすすめです。

 

一方、冷凍の松葉ガニは、鍋やしゃぶしゃぶ、焼きガニなどがおすすめです。

鍋用にセットで販売されているものを使うと調理が楽です。

動画で見る!松葉ガニとタグ無し本ズワイガニの違い

松葉ガニ・越前ガニ・加能ガニ・間人ガニの違い

松葉ガニ以外にも、日本で有名なブランドガニとして「越前ガニ」や「加能ガニ」「間人ガニ」などがありますが、実はこれらはすべて同じ種類のカニです。

「津居山かに(兵庫県)」や「柴山がに(兵庫県)」「舞鶴かに(京都府)」なども同種です。

それぞれ水揚げされる地域や流通量が異なるため、一般的に区別して販売されています。

 

詳しい違いは以下の比較表を参考にしてください。

松葉ガニ 越前ガニ 加能ガニ 間人ガニ 津居山かに 柴山がに 舞鶴かに
産地 山陰地方 福井県 石川県 京都府 兵庫県 兵庫県 京都府
旬の時期 11月〜翌年3月
身入りが良く、上品な甘みと旨味が特徴。カニ味噌は臭みが少なく濃厚。
価格(1杯あたり) 10,000〜30,000円 10,000〜50,000円 8,000〜50,000円 30,000〜150,000円 10,000〜30,000円 20,000〜100,000円 20,000〜50,000円
タグの色 赤色 黄色 水色 緑色 青色 ピンク色 緑/銀/金色

越前ガニとは

「越前ガニ」とは、福井県で水揚げされた雄の本ズワイガニを指します。

越前港や三国港、敦賀港で水揚げされています。

日本でもっとも有名なブランドガニで、通常は松葉ガニよりも高値で販売されています。

 

ブランド名が入った黄色いタグが越前ガニである証で、1杯あたり10,000〜50,000円前後で販売されています。

加能ガニとは

「加能ガニ」は、石川県の漁港で穫れた雄の本ズワイガニを指します。

ブランド名は、加賀の「加」と能登の「能」の二文字を合わせて付けられました。

水色のタグは最高品質の証で、甲羅幅9cm以上でしっかりと身が詰まっているものにのみ付けられます。

値段は1杯あたり8,000〜50,000円前後です。

 

全国トップクラスの厳しい基準を満たした加能ガニには、「輝」という称号が与えられ、最高級品として販売されます。

間人ガニとは

「間人ガニ」は、京都府の丹後半島にある間人港を産地とする雄の本ズワイガニです。

希少価値の高さから、通称「幻の間人ガニ」と呼ばれ、高値で取引されています。

1杯あたり30,000〜150,000円前後です。

 

また、間人港は日本で最もカニの漁場に近い漁港と言われています。

日帰り漁が可能なため鮮度が抜群に高く、人気の理由となっています。

津居山かにとは

「津居山かに」は、兵庫県豊岡市にある津居山港で水揚げされた雄の本ズワイガニを指します。

この地域は、栄養豊富な山水が流れ込むため、カニの生息に非常に適しています。

 

津居山かには、間人ガニと同様に日帰り漁が行われており、その新鮮さが特徴です。

また、大型船での漁も実施されており、漁獲量が安定しているため、間人ガニよりも比較的安く購入できます

1杯あたり10,000〜30,000円前後です。

柴山がにとは

「柴山がに」は兵庫県の柴山港で水揚げされた雄の本ズワイガニを指します。

2003年の11月にブランド名がつけられたばかりで、知名度はあまり高くありません。

しかし、その美味しさは松葉ガニなど他のブランドガニにも引けを取らないと言われています。

 

柴山がにの最大の強みは、100ランク以上に選別する丁寧さです。

身の詰まり具合から形、重さ、固さに至るまで厳しい審査が行われています。

上位ランクにはピンク色のタグが、重さ1.35kg以上の基準を満たした最高級品には「柴山ゴールド」タグが付けられます。

 

1杯あたり20,000〜100,000円前後です。

舞鶴かにとは

「舞鶴かに」は京都府の舞鶴港で水揚げされた雄の本ズワイガニを指します。

通常、漁港名や船名が書かれた緑色のタグが付けられますが、重量に応じて四角い「舞鶴かにプレート」が付けられます。

 

水揚げされたカニのうち、800g以上は緑色、1,000g以上は銀色、重さ1,200g以上は金色というようにランク付けされています。

1杯あたり20,000〜50,000円前後で販売されています。

通販で松葉ガニを購入する際の3つのポイント

「通販でカニを購入するのはまだ怖い…」

「せっかく買うなら美味しいカニを選びたい!」

そんなお悩みを解決するため、カニのプロが松葉ガニを通販で購入する際のポイントを3つ紹介します。

1. 食べ方に合わせて茹で状態・カット状態から選ぶ

まず、購入する前に「どのような調理方法で食べたいか」をイメージしておきましょう。

通販で販売されているカニは、同じ冷凍されたカニでも、「活き」か「ボイル」という茹で状態で2種類に分かれています。

どのように調理するかによって、活きガニとボイルガニどちらが適しているかは異なります。

詳しくは以下を参考にしてみてください。

茹で状態 おすすめの食べ方
活き(生) 刺身、しゃぶしゃぶ、すき焼き、鍋
ボイル 茹でがに(そのまま)、焼きガニ(バター焼きなど)

また、カニ通販では様々なカット状態のカニが販売されており、かえって迷ってしまうという人も多いです。

できるだけ下処理をせずに済むよう、食べやすいサイズにあらかじめカットされている商品を選びましょう。

カット状態 特徴 おすすめの食べ方
むき身(ポーション) 殻を完全に外したもの しゃぶしゃぶ、刺身
半むき身(ハーフカットポーション) 殻を半分残して剥いたもの 焼きガニ、バーベキュー
切り脚 殻を残して脚だけ切り分けたもの そのまま、鍋
片脚肉 姿を半分にカットしたもの そのまま、鍋
姿 丸ごとそのまま そのまま、鍋、焼きガニ、カニ味噌
ほぐし身・フレーク 茹でたカニ脚の身をほぐしたもの カニ玉、チャーハン

2. 食べる人数に合ったサイズと重量を選ぶ

通販でカニを購入する際には、食べる人数から必要なサイズ・重量を考えることも重要です。

以下の表で購入前にしっかりとチェックしてみてください。

カット状態(ズワイガニ) 目安
むき身(ポーション) 300〜400gで1人前
姿 1杯(600g〜1.5kg)で1〜2人前

3. 配送方法は産地直送がおすすめ

松葉ガニは鮮度が命なので、産地直送ができるカニ通販サイトがおすすめです。

 

産地直送の記載がない場合は、サイトを運営している会社に着目しましょう。

国内外から多種多様なカニを仕入れている通販業者は、冷解凍を繰り返している可能性があり、その分鮮度が落ちてしまいます。

松葉ガニの主産地である鳥取県から直送してもらえるかどうか、購入前にしっかりと確認しましょう。

 

かに総本店 松菱では、松葉ガニの水揚げがもっとも盛んな境港や鳥取港から最高級品質の松葉ガニをお届けしています。

ズワイガニを通販で購入する際の5つのポイント

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これで間違いなし!松葉ガニの美味しい食べ方3選

活き松葉ガニのカニ刺し

新鮮な活き松葉ガニを購入したら、まずは刺身で食べてみてください。

松葉ガニのもつ本来の味わいや食感、みずみずしさを存分に楽しむことができます。

繊細で上品な甘みの身は、ポン酢や市販のカニ酢を少し付けるとより美味しく感じられます。

ボイル松葉ガニをそのままポン酢で

刺身のみずみずしい甘みを堪能したあとは、ボイルしたものをそのままポン酢につけて食べるのもおすすめです。

刺身とは違い、ふっくらとした身や松葉ガニの旨味たっぷりの出汁を感じることができます。

カニ味噌の甲羅焼き

松葉ガニを食べるなら、カニ味噌甲羅焼きは外せません。

カニ味噌がついたままの甲羅を焼き網にのせて焼く料理です。

 

濃厚で臭みのないカニ味噌は、そのままでももちろん美味しいですが、カニ身と一緒に食べたり、ごはんを混ぜて食べるのもおすすめです。

野菜と合わせてお酒のつまみにするのも良いと思います。

まとめ

今回は、松葉ガニの由来や産地、他のブランドガニとの違いまで詳しく紹介しました。

 

かに総本店 松菱では、高品質で美味しい松葉ガニを鳥取県にある境港から産地直送でお届けしています。

松葉ガニ以外のカニも豊富に取り揃えていますので、ぜひ自分にぴったりなカニを見つけてくださいね。

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著者:かに総本店松菱 仕入れ担当

当ECショップで仕入れを担当しております。海の幸であるカニの専門家として、皆様が安心してカニを購入できるよう精一杯サポートしていきます。...

当ECショップで仕入れを担当しております。海の幸であるカニの専門家として、皆様が安心してカニを購入できるよう精一杯サポートしていきます。
仕入れの際は、品質と鮮度を最優先に考え、非常に厳しい仕入れ基準を設けています。サイズや身入りが特に優れたカニのみを厳選し、皆様の食卓に最高の一品をお届けできるよう努めています。

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