
美味しいカニの種類と食べ方をプロ目線で徹底解説!時期や食べ方で選び方も変わる!

更新日:2025年09月21日
美味しいカニの種類や時期ごとの美味しさの違い、美味しい食べ方を解説。年間250日以上カニを食べている仕入れのプロが、実際に食べた感想とともに紹介します。この記事で毛ガニ、タラバガニ、ズワイガニ、香箱ガニ、上海蟹など美味しいカニを見つけてください。
目次
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1.
蟹の種類と美味しさの違い -
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タラバガニ -
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毛ガニ -
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ズワイガニ -
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松葉ガニ -
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越前ガニ -
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紅ズワイガニ -
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オオズワイガニ -
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花咲ガニ -
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香箱ガニ -
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上海蟹 -
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モクズガニ -
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ヤシガニ -
2.
美味しい旬の時期 -
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美味しい蟹の見分け方 -
3.
カニの美味しい食べ方 -
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カニ刺し -
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茹でカニ -
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焼き蟹 -
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かに鍋&しゃぶしゃぶ -
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その他カニの料理アレンジ -
4.
美味しいカニのお取り寄せならカニ松菱 -
5.
まとめ
蟹の種類と美味しさの違い
タラバガニ
食べ応え抜群の大きさとプリプリな食感が人気を博すのがタバラガニです。身は淡白な味わいなので、ガーリックバターや醤油で焼いてもさらに美味しく召し上がれます。
注意点として、タラバガニのカニ味噌を食すのは一般的にではありません。茹でると固まらず溶け出してしまうためです。また、タラバガニはエビ目ヤドカリ下目に属し生物学上はカニではありません。

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毛ガニ
コクのあるカニ味噌の甘みが強いカニ身が美味しいのが毛ガニ。比較的小ぶりで全身に短い毛が生えているのが見た目の特徴です。主に宮城県から以北の寒い海に分布しており、国内産のほとんどが北海道産です。
カニ味噌の美味しさはもちろん、カニ身も甘みが強いので刺身や茹で、蒸しなどのレシピがおすすめです。

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毛ガニ
ズワイガニ
身もカニ味噌も両方バランスよく楽しめるのがズワイガニ。日本では、本ズワイカニ、紅ズワイガニ、オオズワイガニの異なる3種類が主に流通しています。
本ズワイガニが最も高価で、オオズワイガニと紅ズワイガニは比較的安価です。価格が表す通り、本ズワイカニは身も味噌もたっぷり楽しめますが、紅ズワイガニはカニ味噌が少なめ、オオズワイガニはサイズがそこまで大きくない場合が多いです。
後述する松葉ガニや間人ガニ、越前ガニの生物学的な種類は本ズワイカニですが、水揚げされる漁港や選別基準によって独自のブランド名がつけられています。
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松葉ガニ
鳥取県、島根県の漁港で水揚げされる本ズワイガニのオスが松葉ガニ。大きさ、重さ、形状、見入りなど厳しい基準をクリアしたカニのみ、「松葉ガニ」の赤いブランドタグが付与されます。2019年にはギネス記録一杯500万円の値付けがされたこともある、超高級ブランドカニです。
その美味しさは折り紙付き。大きさ、旨味、カニ味噌どれをとっても間違いのない逸品です。
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松葉ガニ
越前ガニ
福井県で水揚げされる本ズワイガニのオスです。日本で唯一の皇室献上のカニとして、松葉ガニ同様に超高級ブランドガニとして認知されています。黄色いタグがブランドの証明。松葉ガニよりも流通量が少なくより希少性が高いためより高価となる場合も多いです。

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紅ズワイガニ
紅ズワイガニは、本ズワイガニよりも水分が多く身が柔らかいのが特徴。一方でカニ味噌は少ないです。日本海の漁解禁は9月から翌年5月と長く、北海道でも同様に長期間水揚げされるため、流通量も安定し価格も比較的安いです。
カニ缶やほぐし身などの加工品となることが多いですが、十分に美味しいのでコスパの良い種類とも言えます。

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オオズワイガニ
元々は輸入が多かったのですが、2020年以降あたりから北海道で多く水揚げされるようになった品種です。
本ズワイガニに比べて身が淡白で、価格が安いのが特徴です。「オオ」ズワイガニといっても、大きさは500~800g程度が主流です。紅ズワイガニとは異なりカニ味噌も十分にあるため、身と味噌両方をコスパよく楽しみのにうってつけだと思います。
オオズワイガニ
花咲ガニ
花咲ガニは、北海道の根室地方で夏限定でしか穫れない非常に珍しいかにです。タラバガニの近種のためカニ味噌はあまりなく、サイズもタラバガニと比較すると小さいですが、根室の美味しい昆布を食べて育つため昆布出汁のような旨味は圧巻です。地元ではその出汁を活かし、鉄砲汁と呼ばれるカニを丸ごと入れた味噌汁などで愛されています。
花咲ガニの商品一覧 >
香箱ガニ
香箱ガニ、セイコガニなどと呼ばれているのが本ズワイガニのメスです。非常に小さいため身は少量ですが、オスにはない卵巣と卵である「内子と外子」は珍味として人気です。

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上海蟹
上海ガニは、中国で穫れる川ガニの一種であり、正式名称を「チュウゴクモクズガニ」といいます。小さいですがカニ味噌の美味しさが際立っていることで有名です。産地によって価値が異なり、陽澄湖産が最高級品とされています。中国の「秋の味覚」として、世界的にも有名な逸品です。
モクズガニ
実は上海蟹の近縁種のモクズガニは、日本各地の清流に生息しています。モクズガニを使った郷土料理も多く、鳥取県では「がんちゃ汁」、高知県では「つがに汁」などが知られています。
ヤシガニ
ヤシガニは沖縄県の石垣島で食べられているヤドカリの一種です。何でも食べる雑食のため、その餌を起因とする食中毒を起こすこともあるので、飲食店やお店で販売されているものを食べましょう。エビやカニに近い味で、クセがなく濃厚な旨みと甘みがあります。
美味しい旬の時期
- 松葉ガニや越前ガニ:11月~1月の寒さが厳しい時期が旬。(11月上旬~3月中旬が漁解禁期間)
- タラバガニ:4月~6月、11月~2月
- 大ズワイガニ:12月~3月(漁はほぼ通年)
- 紅ズワイガニ:11月~12月(漁はほぼ通年)
- 毛ガニ:漁港によって漁獲される時期が異なるので、1年中美味しく食べられる
近年は冷凍技術が発達しているので、冷凍であれば1年中ある程度美味しいカニは味わえます。しかし、「活ガニ」と呼ばれる、蟹刺しでも食べられる最高鮮度のカニは旬ならではの美味しさです。
活きカニ
美味しい蟹の見分け方
カニを美味しく食べるには鮮度が重要です。カニはストレスを感じやすく味が落ちるため、水揚げから可能な限り早く食べることが重要です。また脱皮直後のカニ「水ガニ」「若ガニ」と呼ばれる個体は、身入りが少ないためずっしり身が詰まっているかも確認すると良いでしょう。優良なお店や通販サイトであれば、脱皮直後のカニを高価なカニとして販売することはないので、一般の方は鮮度が良さそうかを重点に置くのが良いと思います。
朝採れカニ
カニの美味しい食べ方
カニ刺し
活きカニを買える機会があるならば、是非食べて欲しい美味しさ。カニ味噌と和えれば最上級の幸せを感じられます。

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茹でカニ
カニのおいしさをシンプルに味わえる料理法です。生のカニを自分で茹でてホクホク感を楽しんでも良し、ボイル済みカニでプロの味付けを楽しんでも良いでしょう。
茹でる方法は以下です。
- 大きな鍋にたっぷりの水を沸かし、海水程度の塩を加える
- 沸騰した鍋にカニを甲羅を下にして入れる
- 再沸騰したら火を弱め、カニの大きさに応じて茹でる
- 茹で上がったらザルに上げ、流水でさっと洗って身を締める
茹ですぎると旨味が抜けてしまいます。大きさにより時間は異なるので、購入の際にプロに教えてもらうと良いでしょう。
焼き蟹
焼きガニは、カニの身から水分が抜けた分甘味が増し、香ばしさが加わります。七輪だけでなく、ホットプレートフライパンなどでも焼きカニは楽しめます。
タラバガニならば、にんにくやバター、醤油などをかけても美味しいでしょう。

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かに鍋&しゃぶしゃぶ
カニ鍋としゃぶしゃぶは、カニを美味しく味わい尽くせるレシピの1つ。鍋に溶け出したカニ出汁で作る〆の雑炊で、食卓の最後まで楽しめます。

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その他カニの料理アレンジ
カニの身は、いろいろな料理に利用できます。一例を挙げると、以下のような料理がおすすめです。
- カニの身を使ったサラダ・パスタ
- カニの味噌汁
- カニの炊き込みご飯
- カニ玉
- カニコロッケ
- カニグラタン
カニは淡白な味わいのため、洋風・和風・中華、どんな料理にも利用できます。カニの身が入っていれば、チャーハンのような簡単な料理でも豪華になるでしょう。カニは、脚が1~2本折れたものや、身が小さいものが「お買い得品」として流通しています。焼きガニや茹でガニといったカニそのものを味を楽しむには、少し物足りないカニでも、料理に加えれば美味しく味わえるでしょう。
特に、カニの味噌汁は簡単にできてカニの出汁の旨味がしっかり味わえます。特に、ズワイガニのメスは味噌汁にすると絶品です。
美味しいカニのお取り寄せならカニ松菱
近年は冷凍技術や輸送技術の発達により、冷凍ガニはもちろん、活カニも全国で美味しく味わえるようになりました。
「かに総本店 松菱」は、最高級のズワイガニをはじめ、毛ガニや花咲ガニなど、鮮度抜群のカニを取り扱っているお取り寄せサイトです。「圧倒的な鮮度」と「高級ラインナップ」のみ取り揃えており、独自技術である「活〆ボイル」を用いて採りたてのおいしさを食卓までお届けできます。
また、「かに総本店 松菱」では、独自の品質保証制度を実施しており、万が一品質に問題があった場合は無償で交換します。このほか、専門のスタッフにカニの選び方や調理方法、おすすめなども相談可能です。
ご自宅用から大切な方への贈り物まで、ぜひ一度利用を検討してみてください。
かに総本店 松菱 の人気商品
まとめ
今回は、美味しいカニを選ぶポイントとして選び方やカニの種類、旬などを詳しく紹介しました。日本では、さまざまなカニが各季節ごとに旬のカニが流通していますので、好みや時期に応じて美味しいカニを選んでみてください。「かに総本店 松菱」では、自信をもって皆様にお勧めできる最高級の商品しか取り扱っておりません。購入に関しては、専門知識を持つスタッフに相談も可能です。ぜひ一度ご利用をご検討ください。

著者:長谷川
カニ総本店 松菱のバイヤーとして、全国を飛び回る一人。今年も北海道のタラバガニから沖縄のヤシガニ、鳥取・福井のズワイガニ、香箱ガニ、花咲蟹、タラバガニ、毛蟹まで現地に赴き市場調査。「今後、全国の隠れた逸品を更に増やしていく予定です。全国の海から直送する多種多様な美味しいカニを楽しんでいただけると嬉しいです」(プロフィール)
高級料亭などでも中々食べられない、タラバガニの刺身は非常に甘味が強く美味しいです。 分厚い身を頬張る瞬間は、カニ好きにはたまらないと思います。