タラバガニの魅力完全ガイド!カニじゃないって本当?部位・重量の選び方から調理、蟹味噌の真実まで

タラバガニは極厚のかに身が人気の「カニの王様」です。おすすめの食べ方や通販の方法はもちろん、誤って知られれている真実「実はヤドカリの仲間であること、カニ味噌はあること、脚は10本あること」を徹底解説します。

長谷川

国産の活きタラバガニを扱う高級カニ専門のバイヤーの私が実際に調理して、食べて感じたことをまとめました。 極太のカニ身を豪快に食べる快感は私も大好きです。また近年根室で解禁されたメスのタラバガニも紹介します。

タラバガニとは?

タラバガニの魅力 マンガ

生物学的な分類はヤドカリ

タラバガニは「十脚目・異尾下目(ヤドカリの仲間)」に分類されます。脚は8本に見えますが、本当は10本。最後部の一対はとても小さく、甲羅の内側に折りたたまれていて外からは見えません。主に小さな足はエラを掃除する役割を担っています。

名前の由来

和名は「鱈場蟹(たらばがに)」。その名の通り、かつて鱈(タラ)が多く獲れる“鱈場”で水揚げされたことに由来します。

一番の身体的特徴は大きさ

食用カニの中でも最大級で、一番の特徴はその大きさ。甲羅の幅が30cm超、足を広げると1m超になる個体も。太い繊維質の身は弾力があり、噛むほどに旨みが広がります。見た目の豪快さに反して味わいは上品で、誰でも食べやすいのが魅力です。

淡白で食べ応えのあるカニ身

タラバガニの最大の魅力は、太く長い脚にぎっしり詰まった肉厚の身です。その味わいは淡白でクセのない味わいが特徴です。バターや醤油、ガーリックなど濃いめの味付けにもピッタリ合います。また、高たんぱく・低脂肪で、ビタミンB12や亜鉛などのミネラルも豊富。免疫力アップや貧血予防にも役立つ、栄養面でも嬉しい食材です。

カニ味噌は存在する

カニ味噌は「中腸腺(ちゅうちょうせん)」という内臓です。タラバガニにも活きの状態であればカニ味噌は多く存在します。ただ、茹でるなど加熱しても味噌が固まらず流れ出てしまうため、ほとんど食されることはありません。
どうしても食べたい場合は、活きの姿(一杯丸ごと)のタラバガニを購入して、流れ出ないように加熱すれば食べることができます。

長谷川

タラバガニのカニ味噌を食べたのは貴重な経験になりました。ズワイガニなどのカニ味噌より水っぽくはありますが、一度体験して損はないと思います。(もちろん、ズワイガニや毛ガニのカニ味噌のほうが食べやすいとは思います。)

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生息地

生息地は水深150〜400mの冷たい海域に生息しています。日本では主に北海道が名産地として知られています。海外ではアメリカやノルウェー、カナダ、ロシアも一大産地です。特にノルウェーはアジア向けに空輸による活きタラバ画の輸出も行うなど近年より力を入れています。
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同じヤドカリ科のカニ

花咲ガニ

日本では根室地方だけで夏限定で穫れる希少なカニです。北海道の昆布を食べて育つため昆布出汁の味がカニ身に染み込んでおり、独特な甘みを楽しめます。タラバガニと同様にヤドカリの仲間に分類されます。
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アブラガニ

タラバガニに最もよく似たカニがアブラガニです。過去にはブランド偽装が発覚するほど見た目や味が類似しています。アブラガニのほうが2-3割ほど安価なためコスパよく召し上がって頂けます。ただ、一般流通は少ないため通販サイトなどで探してみましょう。
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他のカニとの違い

ズワイガニ

濃厚なカニ味噌と食べ応えのあるカニ身、両方を兼ね備えたのがズワイガニです。山陰地方で穫れる越前ガニや松葉ガニは高級ブランドとして知られています。
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毛ガニ

全身に短い毛が生えており、小ぶりながら濃厚なカニ味噌とコクのある旨味を感じられるカニ身が人気です。
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タラバガニの美味しさの秘密

タラバガニは貝類、小魚、甲殻類などを餌としています。これらの栄養豊富な餌によって、身に甘みと旨みが蓄えられます。漁場によって餌の種類が異なるため、微妙な味の差も楽しめます。

タラバガニの選び方と価格

タラバガニの価格は、「加工(一杯まるごと、肩脚、ポーションなど)×サイズ×産地×状態(冷凍、生、活き)×時期」によって大きく異なります。

加工:姿、ポーション、肩脚

姿 (一杯丸ごと)

国産の活きタラバガニで4〜8万円超、外国産の冷凍タラバガニが2〜5万円が価格相場になります。(いずれも1杯3~4kg前後)

肩付き脚

1kgあたり1万円〜2万円前後が相場です。サイズが大きくなるとkg単価が上昇する傾向にあります。

ポーション(むき身)

1kgあたり2〜3.5万円程度が多いでしょう。ポーションも同様にサイズが大きくなると単価が上昇します。

オスかメスか

ズワイガニのメスは「香箱ガニ」として近年非常に人気になっています。実はタラバガニも近年根室でメスの漁が解禁されました。メスならではの珍味である内子と外子は身体の大きさに比例して非常にボリューミーで濃厚な逸品です。
タラバガニの商品一覧 >

状態:ボイル、冷凍、活き

生や活き

非冷凍の活きや生は鮮度が重要なため、冷凍よりも高価になる場合が多いです。単価目安は1kgで15,000〜30,000円前後。

冷凍

鮮度が良い状態で急速冷凍するため、長期保存でも美味しく食べられます。一方で、船上で冷凍される場合が多いので、加熱調理済みまたは加熱必須が多いです。価格目安は、同サイズの生より2〜3割ほど安い場合が多いです。
タラバガニの価格相場は?季節別やサイズ、状態別で詳しく解説

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漁期、旬

国内産は年間通して北海道の各地で行われます。ただ特に美味しいと言われているのが流氷明けの春(4〜6月)です。数千km北から届く流氷に付着した藻が春になると氷とともに溶け出し、肥沃な海水環境を作り出します。豊富なプランクトンや海藻、小型の魚類、甲殻類を餌とするタラバガニもその環境により大きく立派に成長します。春限定のブランドのため流通量は非常に少ないですが、タイミングが合えば是非食べて欲しいブランドです。
流氷明けタラバガニの商品一覧 >
一方、ロシアやアメリカなどの輸入タラバガニは秋から冬にかけてが旬となります。ただし、タラバガニは産地によって漁期や身入りのピークは異なるので細かくは以下記事も参考にしてください。
タラバガニの旬は地域によって異なる!地域別の漁獲時期や美味しい時期を紹介

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おすすめの食べ方

おすすめレシピ

  • かに刺し:活きであれば可能な贅沢品。鮮度が良いタラバガニの甘みは一度食べたら病みつきでしょう。
活生タラバガニ捌き方

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  • 焼き:表面を香ばしく。身は温める程度に。
  • 蒸し:水分を守りつつふっくら。日本酒を少量ふって香りづけ。
  • かにしゃぶ:出汁は薄めにして身の甘みを主役に。
  • バター醤油:王道。最後にさっと絡めるのがコツ。
  • 天ぷら/フライ:火入れは短く、余熱で仕上げ。
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よくあるご質問

Q

タラバガニは「カニではない」という噂は本当ですか?

+

A

はい、生物学的には本当です。タラバガニはカニの仲間ではなく、実はヤドカリの仲間に分類されます。そのため、一般的なカニの足が横にハサミを含めて10本あるのに対し、タラバガニは甲羅に隠れた小さな足を除くと、表に見えている足が8本しかないという決定的な違いがあります。

Q

タラバガニの一番の魅力と、おすすめの部位はどこですか?

+

A

最大の魅力は、なんといっても他のカニを圧倒する極太の脚肉と豪快な食べ応えです。繊維が太くプリプリとした弾力があり、一口でカニの旨味が口いっぱいに広がります。最も身が詰まっているのは太脚と呼ばれる部位で、ギフトや贅沢な食事の主役にぴったりです。

Q

ネット通販などでタラバガニを買う際、失敗しない「重量の選び方」の目安は?

+

A

タラバガニは殻が非常に重いため、殻付きの総重量と実際の身の量を分けて考えることが大切です。一般的に、大人が1人でお腹いっぱい食べる場合の目安は殻付きで約500g〜800g(ポーションなら300g〜400g)とされています。満足感を味わうなら、1杯または片脚で1kg以上の大きめのサイズを選ぶのが失敗しないコツです。

Q

なぜタラバガニのカニ味噌は一般的に流通していないのですか?

+

A

ズワイガニなどのカニ味噌とは違い、タラバガニの味噌は加熱しても固まらず、油のようにドロドロに溶け出してしまう性質があるからです。そのまま茹でると自慢の脚肉に味噌が流れてしまい、生臭さや色移りの原因になって品質が落ちるため、水揚げ後や茹でる前に職人の手によって綺麗に取り除かれるのが一般的です。

Q

タラバガニの美味しさを120%引き出す、おすすめの調理法は?

+

A

旨味をギュッと凝縮させる焼きタラバガニがイチオシです。ホットプレートや網の上で殻ごと香ばしく焼くことで、水分が適度に抜け、甘みと風味が劇的に引き立ちます。また、大きな脚を豪快に楽しむカニ鍋や、殻を剥く手間がないカニしゃぶも、贅沢感を味わうのにおすすめです。