タラバガニの美味しい食べ方は?カニ身やカニ味噌の美味しさとおすすめレシピをズワイガニや毛ガニなどと徹底比較

カニの王様タラバガニは、豪快な脚とプリっとした身が魅力が大人気。鮮度の良いタラバガニの本当の美味しさやおすすめレシピ、カニ味噌やカニ身の味や食感を他のカニと比較しながら徹底解説します。

タラバガニの味の特徴

分厚い食べ応えのあるカニ身

タラバガニの最大の魅力は、太く長い脚にぎっしり詰まった肉厚の身。ズワイガニや毛ガニに比べて繊維が太く、噛んだときのプリっとした弾力は格別です。一口ごとに「カニを食べている」という満足感を強く感じられます。また、殻から身離れが良く、殻を割るとスルリと抜けるため、手間が少なく食べやすいのも魅力です。

味は淡白で食べやすい

淡白でクセのない味わいが特徴。ズワイガニのような繊細な甘みや毛ガニの濃厚さとは異なり、癖のないシンプルな上品な旨みが口に広がります。醤油やガーリック、バターなど濃いめの味付けにもピッタリ合います。

タラバガニにカニ味噌はある?

一般的にはタラバガニのカニ味噌を食べることはありません。ただしカニ味噌と呼ばれる、中腸腺(ちゅうちょうせん)という部位自体は存在します。カニ味噌が美味しい毛ガニやズワイガニと異なるのは、熱しても凝固せず溶け出してしまいます。もしどうしても食べてみたい場合は、「一匹丸ごとの活きのタラバガニ」を購入し、自分で流れ出ないように加熱してみると良いでしょう。
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タラバガニの美味しさの秘密

生息環境

タラバガニは、北海道オホーツク海やベーリング海などの低水温で清浄な海域に生息します。冷たい海水はカニの身を引き締め、プリプリとした弾力を生み出します。また、清浄な環境は雑味の少ない上品な味をもたらします。
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タラバガニが食べる餌の影響

タラバガニは貝類、小魚、甲殻類などを餌としています。これらの栄養豊富な餌によって、身に甘みと旨みが蓄えられます。漁場によって餌の種類が異なるため、微妙な味の差も楽しめます。

カニ総本店松菱で国産の旬のタラバガニを買う

カニ総本店松菱では、北海道で穫れる旬の高級タラバガニを販売しています。冷凍はもちろん、全体流通の10%未満である国産の活きタラバガニもお楽しみいただけます。
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タラバガニの美味しい食べ方

ご家庭でもできるおすすめのレシピをご紹介。

刺身、かに刺し

活きで鮮度の良いタラバガニであれば楽しめる逸品です。国内流通の10%未満のため中々チャンスはありませんが、是非カニ好きには食べていただきたい美味しさです。

焼きタラバガニ

殻を下にして焼くことで、うまみを閉じ込めながら香ばしく仕上がる焼きガニ。表面はカリッと香ばしく、中はふわっとジューシー。味噌と組み合わせれば、さらに濃厚な一口が楽しめます。
1. カニのさばき・下処理
刺身・焼き用ともに、脚の殻は半分残して整えます(身を見せる状態で)。殻を全部とるよりも、加熱時にうまみを保持できるためです。
2. 焼き準備
ホットプレート、BBQグリル、網焼き器具にアルミホイルを敷き、脚を 殻を下に して並べます。 
甲羅に味噌が入っている場合は、別途最後の調理に備えて温存しておくと良いでしょう。
3.火入れ
中火〜中火強で加熱。身がふっくら白くなり、汁がにじみ出てきたら食べ頃です(おおよそ片面3〜5分)。
4. 味付け・仕上げ
焼き上がり直前に、塩・こしょう、すだちやレモンをふったり、ポン酢でさっぱり。お好みで、みりん小さじ1/2と醤油小さじ1/4を混ぜた調味液を少量かけても風味がアップします。
5. カニ味噌との組み合わせ
残した甲羅にカニ味噌がある場合は、甲羅を別に火にかけて味噌を温める → グツグツしてきたらみりん・醤油を加えて混ぜます。焼いた身をその味噌につけて食べれば、甘みと香ばしさが一体となり、より深い味わいになります。

焼き方のコツ

器具:炭火・グリル、または焼き網を使用。
状態:半解凍状態〜殻付きハーフカットがベスト。解凍しすぎると水分が抜け風味が落ちます
焼き時間:片面3〜5分程度。軽く焦げ目がついたらOK。焼きすぎは禁物で、ふっくらした食感を保つための短時間勝負です。

かにしゃぶ・カニ鍋

カニの出汁が溶け込んだスープで、野菜や豆腐まで旨みたっぷり。しゃぶしゃぶする時間はわずか数秒でOK。とろける甘みと歯ごたえの両方を味わえます。
材料:タラバガニ、白菜、長ネギ、水菜、しめじ、昆布出汁、もみじおろし
調理方法
  1. カニを解凍し、殻が付いていない状態の脚を用意します。
  2. 残りの具材を切り、昆布だしを準備します。
  3. カニと具材をしゃぶしゃぶし、ポン酢につけて食べます。お好みでもみじおろしを加えても美味しいです。
ポイント:カニをしゃぶしゃぶする時間は、5〜10秒くらいが理想です。

ガーリックバター焼き

バターと刻みニンニクを殻の上からかけて焼くと、香り高く洋風に仕上がります。ワインのお供に最適です。

蒸し

短時間で蒸すことで、水分を逃さずふっくら仕上がります。茹でよりも甘みが強く感じられます。

他のカニとの味の違い

ズワイガニとの違い

ズワイガニはカニ身の筋繊維が細かく、噛むとじゅわっと甘みが広がります。カニ味噌も芳醇で、身と味噌の相乗が魅力です。かに刺しや焼きガニ、茹で、かにしゃぶなど素材の味を楽しむのがおすすめです。
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毛ガニとの味の違い

毛ガニは可食部のボリュームでは劣るものの味の密度が濃いです。昆布など海藻の出汁を感じるカニ味噌や身は絶品です。身と味噌を和えて甲羅に戻す「甲羅盛り」は高級料亭の定番料理です。
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花咲ガニとの味の違い

花咲ガニは根室で夏から初秋限定で水揚げされる希少なカニです。タラバガニと同種ですが、根室の昆布を食べて育つためより出汁の香りと味覚を強く感じられます。根室の地元では花咲ガニを丸ごと使ったの味噌汁「鉄砲汁」は古くから愛されています。