タラバガニの産地は?国内流通の9割が外国産って本当?日本国内と世界の名産地を紹介

タラバガニの産地を日本国内から世界の産地まで紹介!北海道で美味しいタラバガニが穫れる地域から地元のカニのお祭・イベントまで紹介いたします。

タラバガニの国内産地

まず前提として、日本に流通するタラバガニの90%近くが輸入の商品です(※1)。国内でもほとんどが北海道で水揚げされます。国内産は流通量も少なく、高級品と取引されます。
(※1タラバガニの輸入は冷凍だけでも約3,000t(2023年)の一方、北海道内のタラバ漁獲量は約290t(2022年))

北海道 オホーツク海(網走・紋別地方)

  • 漁期:12月15日〜5月31日。流氷がなくなる3月中旬〜5月に最盛期を迎えます
  • 漁法:刺し網漁
  • 特徴:流氷が押し寄せる極寒の海で育つタラバガニは、身が締まり、繊維が太くプリプリとした食感が特徴。旨みが濃く、食べ応え抜群です。
  • 現地の様子:漁師たちは氷点下の中でカニかご漁を行い、水揚げされたタラバガニは港で浜茹でされます。産地ならではの茹でたては格別。
タラバガニ 刺し網漁

北海道  根室・釧路地方

  • 漁期:4月〜6月(春漁)
  • 漁法:カニかご漁
  • 特徴:冬を越えて身を蓄えたタラバガニは、甘みが強くふっくらとした身質。冬とは違ったまろやかな味わいが楽しめます
  • 希少性:春漁は期間が短く、流通量も限られるため高級品として扱われます。
※漁期や操業資源状況で変動しますので、最新の許可・期間は北海道の告示をご確認ください。
タラバガニ カニかご漁タラバガニ 漁期

海外の産地

2023年は冷凍タラバの輸入が約3,000トン。その供給の多くは漁獲後に船上で冷凍されるため、品質を保った安定供給が可能になっています。

ロシア

オホーツク海、ベーリング海、バレンツ海など最大級の漁場を持ち、冬(1〜4月)と初秋〜冬(9〜12月)の2つの漁期が一般的です。大型個体が多く、脚が太く力強い食感。

アメリカ

主漁場はベーリング海・ブリストル湾など。秋〜冬が主な漁期です。厳格な資源管理により、2022~2023年は休漁となっていました。漁法はカニかごが基本です。

ノルウェー

東のクオータ管理海域(26度E以東)と、外来種拡散抑制のための西側“漁場”の2つが主な産地。4月は脱皮期の保護で禁漁、それ以外は通年で“旬”を楽しめます。活ガニの輸出が盛んで、アジア市場向けに航空輸送も充実しています。

生(活)と冷凍の違い

非冷凍の生や活き

一般的な国内流通では北海道産が中心です。一方でノルウェーからへ高級鮮魚ルートで“活き”の空輸も僅かですが存在します。活きタラバガニのかに刺しは甘みが強く絶品ですので、是非一度食べてみるのはおすすめです。

冷凍

多くが海外産です。鮮度は劣るものの、大型でボリューム感があり価格も比較的安定。冷凍のため、旬の季節以外でも美味しく楽しめます。近年はロシア産・カナダ産ともに品質が高く、国産に匹敵する味わいのものも増えています。

通販で買うなら

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産地でのタラバガニのイベント

もんべつ流氷まつり(紋別、2月)

北海道紋別市で行われる流氷シーズンの恒例イベント。会場の屋台や味覚コーナーでは浜ゆでのカニなど冬の味覚が楽しめます。開催時期・内容は年度で変わるため、来場前に公式情報を確認してください。

もんべつグルメまつり(紋別、秋)

地元の海産物とグルメが集まるイベント。会場で買ったカニやホタテをその場で焼いて味わえる年もあります。 令和7年度は非開催となってしまったため、再開が期待されます。

根室「根室かに祭り」

北海道根室市では、毎年8月下旬に「根室かに祭り」が開催されます。主役はもちろん、地元で水揚げされた新鮮な花咲ガニやタラバガニ。特設会場には巨大な浜茹で釜が設置され、茹で上がったばかりのカニをその場で販売・提供します。
イベントではカニの直売だけでなく、カニ汁の無料配布や特産品の販売、地元漁師によるカニのさばき方実演など、観光と食を一度に楽しめる企画が盛りだくさん。この時期に訪れれば、漁港の活気と旬のカニの旨みを同時に堪能できます。
カニの旬・イベントカレンダー

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