鳥取の冬を支える、荒波に挑む松葉ガニ漁船

大成丸

大成丸(たいせいまる)は、鳥取県岩美町の田後港を拠点とする大型の沖合底びき網漁船で、松葉ガニ漁を担っています。松葉ガニの漁期である毎年11月初旬から3月下旬に、海流が交差して栄養豊富な鳥取沖の好漁場で操業し、高品質で鮮度の良い松葉ガニを水揚げしています。30年以上の歴史を持つこの船は1987年に進水し、総トン数87トン、全長約36メートルの鋼鉄製で、厳しい冬の日本海でも安全かつ効率的な操業が可能です。

大成丸が水揚げした松葉ガニは港から短時間で市場に届けられ、鮮度と味の良さから高く評価されています。過酷な環境で働く熟練漁師たちの技術と情熱に支えられ、大成丸は鳥取県の水産業において欠かせない存在となっています。

乗組員の生活と漁師の仕事

大成丸の漁師たちの仕事は深夜の帰港から始まります。
一度漁に出ると魚倉が一杯になるまで休みなく操業を続けるため、3〜4日間は陸に戻れないというのが当たり前だそう。
大成丸は年中漁に出ていますが、中でも松葉ガニ漁が最盛期となる冬場やハタハタ漁で忙しい春先が過酷で、乗組員は2日間長靴を履きっぱなしで作業し風呂にも入れないという過酷な状況に置かれます。そのため、漁師になりたての頃はその厳しさに何度も辞めようと思った乗組員もいたといいます。
近年は、過酷さに耐えられずに辞めてしまう新人も多い上に、後継者不足も重なり、深刻な漁業の人材不足に頭を抱えているとのこと。
決して容易い仕事ではありませんが、少しでも漁師に興味がある人にはぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

〜漁師の適性とは?〜
漁師の給与は歩合制が基本。努力次第では高い報酬を得ることができるため、やりがいも大きいそうです。ストレスを溜め込まない強靭なメンタルを持ち合わせた人には非常に向いていると言えるでしょう。

※自社調べ

参考サイト:https://www.pref.tottori.lg.jp/

大成丸が水揚げしたと証明する船名タグ

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